小児心身症外来|スマイルキッズクリニック|JR堺市駅前の小児科・アレルギー科

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小児心身症外来

小児心身症外来|スマイルキッズクリニック|JR堺市駅前の小児科・アレルギー科

心身症外来について

体温を測る子どもの写真

中学生や高校生の時期は、立ち眩みやめまい、朝起き不良などの起立性調節障害や腹痛と下痢や便秘の症状を繰り返す過敏性腸症候群が多くみられます。また、片頭痛の症状は雨が降る前など気圧の変動やストレスが影響して強い拍動性の頭痛がみられます。いじめ問題や不登校、思春期の心の葛藤に伴う症状もみられます。小児心身症外来では、こうしたお子様の話にじっくり耳を傾け、ご自身が抱える不安や心配を軽減していきます。そして、どの方向性がお子様にとってよいのかをお子様自身に考えてもらいながら、今どうしていくことがよいかをともに考えます。当院では、疾患の除外を行うための検査や心理テストを用いながら心身両面から評価し、より健康な生活を送るための支援を行います。そして、ご両親や学校の先生など、周囲の方々に対しても、お子様が抱える問題を理解し、共有いただけるようにサポートいたします。
当院ではご両親とお子さま別々にお話をお聞きするため、カウンセリングが可能な小学生以上のお子さまが対象となります。

心身症外来でよくみられる症状

このような症状の方はご相談ください。

  • ひきこもりがち、学校に行かなくなった(不登校)
  • 朝起きられない
  • 眠れない
  • 途中で目が覚めてしまう
  • 不安で仕方がない
  • 恐怖や不安で息苦しさを感じる
  • 過剰な内気
  • 食べても満足できない
  • 食事を摂らなくなった
  • 気分が落ち込むと全く周囲と関わらなくなる
  • 急に言葉を話さなくなった
  • 何をしても楽しくない
  • 疲れやすい
  • 気力がない
  • 集団生活になじまない
  • 人とのコミュニケーションが上手にできない
  • 場が読めない
  • イライラがおさまらない
  • 突然大きな声を出したり、暴れ出したりする
  • 家庭内暴力
  • 不注意な事象が多い
  • 落ち着きがない
  • 妙なことに異常にこだわる
  • 立ちくらみがする
  • おなかが痛くなる
  • お子様の発達に心配がある など

このようなことでお困りであれば、ぜひご相談ください。

心身症外来の対象となる主な疾患

起立性調節障害

起立性調節障害は、小学校高学年から中学校の思春期の子どもによく見られる自律神経機能不全で、中等症や重症の場合、朝なかなか起きられないことから不登校につながることもあります。
自律神経の機能が低下し、循環器系の調節がうまくいかなくなることが原因です。たちくらみ、失神、朝起き不良、倦怠感、動悸など、自分の意思ではコントロールできない症状が現れます。午前中に症状が強く出る傾向があり、午後になると軽減もしくは消失する特徴があります。このため朝、起床できなくなり、登校しぶりや不登校になることもある一方、午後からは症状が改善するため、仮病(詐病)と間違われることもあります。
起立性調節障害は、怠け癖ではなく自分の意思ではどうにもならない体の病気です。当院では、貧血検査、尿検査、心電図検査、起立性調節障害の検査(起立テスト)を専用の自動血圧計を用いて評価いたします。体位変換時の注意や水分摂取の促進、必要時内服治療を行いながら、心理的サポートを行います。

過敏性腸症候群

腹痛や体の不調に伴って下痢や便秘などが数ヶ月以上続き、検査をしても異常が見られない場合に最も疑われるのが過敏性腸症候群です。腸管に明らかな炎症や潰瘍などの器質的な病態はなく、腸管の働き(機能)に問題が生じて発症するとされています。子どもの腹痛の原因としても頻度が高く、ストレスなどの心理的要因も発症原因の一つとして考えられています。
症状は、腹痛や腹部不快感を2ヶ月以上繰り返し、腹痛は排便によって緩和するという特徴があります。不登校や、起立性調節障害、不眠、頭痛など他の心身症と併存することもあります。
当院では、便潜血検査や体に炎症がないかなど検査して、内服治療や心理的サポートを行います。

過換気症候群

思春期から20代の女性に多くみられます。発作的に呼吸が速くなり、それを制止できないために血液がアルカリ性に偏り、全身に様々な症状を起こします。
過換気発作(呼吸が速くなり止められない状態)は、激しい運動や疲労、発熱などの身体的な要因、あるいは不安、怒り、恐怖、敵意などの心理的な要因が引き金となって出現します。過換気発作とともに、空気飢餓感(空気が吸えない感覚)、動悸、胸痛、嘔気、嘔吐、けいれん、手足のしびれ、意識消失など様々な症状を伴います。当院では、不安の強い状態を改善するため心理的サポートや内服治療、環境調整を行います。

摂食障害

摂食障害は、必要な量の食事を摂れない、自分でコントロールできずに過食となる、一度飲み込んだ食べ物を意図的に吐いてしまうなど、患者さんによって症状は様々です。代表的な病気には、神経性やせ症、拒食症、神経性過食症があります。
摂食障害は主に思春期以降の女性に多く発症しますが、10~15歳の前思春期年齢(初経前の小中学生)でも発症するケースが増えています。病型の典型は、成人と同様にやせ願望があり、極端なダイエットをした結果、やせが進行してしまう神経性やせ症です。子どもの神経性やせ症は、成長途上の発症であることから、成人になる以前に大きな問題を残してしまうことが懸念されます。たとえば、身長が期待される程度まで伸びない、骨の成熟の不完全、無月経、学校生活に適応できない、家族とうまく生活ができないといったことがあります。
子どもの摂食障害は、気がつくことが第一歩です。当院では、摂食障害に至る経緯を確認し、お子様の心理状態の変化を捉えていきます。体に問題が生じていないか血液、尿、心電図検査を行い、栄養障害の改善やまちがった食行動の見直しを行いながら、心理的サポートや環境調整をいたします。

不登校

不登校はストレス反応が引き金になりやすいといえます。当院では、お子様にとって何をストレスに感じているのか、それまでの経緯や生い立ちについてお聞きし、お子様にとってどの方向性がよいのか、どのようにしていくことがよいのかをともに考え、環境調整、生活面の見直し、心理テスト、心理的サポート、必要時に薬物療法などを行いながら支援していきます。また、不登校の背景に、発達障害の傾向や知的な問題が隠れていることがあり、必要時に発達検査を行います。

発達障害

発達障害はいくつかのタイプに分類されます。自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(学習障害)などがあり、これらの疾患に共通していることは、生まれつき脳の働き方に違いがあるという点です。極端な成績不良は軽度精神遅滞や学習障害が、学校でのトラブルの多さは、注意欠陥・多動性症や自閉スペクトラム症などが影響していることがあります。当院では発達障害が疑われる場合、発達検査を行います。お子様の心理サポートおよび学校の対応依頼やご家族のご対応のサポートを行い、お子様が自信をつけながら成長していけるように支援いたします。